夏の遊びが一段落して、お昼ご飯の後でもしっかりと目を開けてお話を聞けるようになりました。
少し久しぶりなので面白いお話を探してみました。
すみれグループ ねこのくちひげ
中国の虎は自分の強さに自信を持っていた。ところが遠くの日本には人間よりも賢いと言われる動物がいるらしい。こうしちゃおれんと虎は日本にまで行くことにした。
日本にはとても賢い狐が降り、狐は虎と力比べを始めることに。ただの力比べでは勝ち目のない狐は、頭を使って虎をやり込めます。
すみれグループの子どもたちは、「どうやってやり込めるのか」と期待を込めてお話に引き込まれていきます。
「あ!そうか!」とやり込める方法がわかると表情がパッと明るくなります。この瞬間はとても気持ちいいですよね。年長の子どもたちなのではっきりした答えを言わないように注意しながら「自分でわかる気持ちよさ」を感じてほしいと思います。
たんぽぽグループ かみなりさまとかさやさん
雨のニュースが続いているのでちょっと迷ったのですが、イメージしやすいお話なので取り上げました。
傘屋さんは大切に作った傘が台風の大風で飛ばされそうになったので、必死で捕まります。ところが風はどんどん強くなり、ついに傘屋さんは雲の上まで飛ばされてしまいます。
雲の上では雷様が忙しそうに雷を光らせたり、ゴロゴロと太鼓を叩いたりしています。雷様に見つかった傘屋さんは雷様を手伝って、あっちへ大雨を降らせたりこっちへ大雨を降らせていると、だんだんと楽しくなってきました。地上の人たちにはいい迷惑です。
そんなことをしていたら、傘屋さんは雲の端っこからつるりと足をすべらせて落ちてしまいました。さて傘屋さんはどうなってしまうのか。
聞いたことがある安心感
どちらもイメージのしやすいお話ですし、似たテーマのお話はたくさんあります。これが素話・昔話のいいところで「なんだか聞いたことがある」という感覚が話の理解を助けてくれます。
この「なんだか聞いたことがある」は子どもたちに安心感を与え、お話を聞くストレスを軽減します。何度も同じ話を聴きたがる子どもがいるのはそういう理由です。
また、「なんだか聞いたことがある」という感覚はこの先のお話に見通しを持てるということでもあります。「前に聞いたお話ではこの後◯◯が出てくるぞ・・・」と期待していると「やっぱり出てきた!」と爽快感を感じます。逆に期待を裏切られるのもとても楽しい感覚です。
色々新しいお話をするのも悪くないですが、「定番」を持って子どもたちに話をしてあげることも大切だなと感じます。
余談
「本を読むのが苦手」という大人が増えていると思うのですが、これも「なんか見たことがある」の感覚を持てるかどうかの違いなんだろうなと思っています。
本を沢山読んでいる人は、同じようなテーマの本を何冊も読んでいることがあります。もちろんすべてをしっかりと読み込む人もいれば、1冊を1時間とかで流し読む人もいます。
大切なのは同じようなテーマの本(話)をたくさん経験すると、そのテーマのことについてはあまり力を入れなくても頭の中に残る(知識になる)ということです。また、同じようなテーマの本であれば、一冊を読み切るために必要な時間はどんどん短くなるのです。
「本を読むのが苦手」という人でも、多分その人の「推し」について書かれた記事であればいくらでも読むことが出来ると思いますし、その「推し」のロングインタビューであれば最初から最後まで読むことも出来るでしょう。「推し」のことをたくさん知れば知るほど、読むスピードが上がってくると思います。
自分の好きなことが色々あれば、話を聞くのも本を読むのもどちらも楽しめるのです。好きなことを増やすのも悪くないですが、好きなことに使う時間とエネルギーを増やすのも良いと思います。

コメントを残す